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Paul Stanley

kiss-073タイトル : PAUL STANLEY/ポール・スタンレー
発売日 : 1978年9月18日(米)
レーベル : Casablanca(米)
プロデューサー : Paul Stanley、Jeff Glixman
録音場所 :Electric Lady Studios(New York)、
The Record Plant (Los Angeles) 、
Village Recorder studios (Los Angeles)
録音年月 : 1978年2月~7月
エンジニア : Jeff Glixman、Paul Grupp

参加ミュージシャン:
Bob Kulick – lead guitar, acoustic guitar
Steve Buslowe – bass guitar
Richie Fontana – drums
Eric Nelson – bass guitar
Craig Krampf – drums
Carmine Appice – drums
Peppy Castro – backing vocals
Diana Grasselli – backing vocals
Doug (Gling) Katsaros – piano, Omni string ensemble and backing vocals
Steve Lacey – electric guitar
Miriam Naomi Valle – backing vocals
Maria Vidal – backing vocals

1. TONIGHT YOU BELONG TO ME Stanley
2. MOVE ON Stanley/Japp
3. AIN’T QUITE RIGHT Stanley/Japp
4. WOULDN’T YOU LIKE TO KNOW ME Stanley
5. TAKE ME AWAY (TOGETHER AS ONE) Stanley/Japp
6. IT’S ALRIGHT Stanley
7. HOLD ME, TOUCH ME (THINK OF ME WHEN WE’RE APART) Stanley
8. LOVE IN CHAINS Stanley
9. GOODBYE Stanley

BILLBOARD誌:最高位40位 18週間チャートイン(残念ながら4人の中で最短)

シングル・カット
“HOLD ME, TOUCH ME” / “GOODBYE” 1978年10月発売 BILLBOARD誌:最高位46位 12週間チャートイン

NOTES:
レコードには他の3人と同様にジグソー・ポスターがおまけで付いていた。これは4人のポスターを合わせると大きな KISS のポスターになるというもの。

ポールのソロアルバムは、それを聴いたファンが最も「KISS らしい」と感じることができる内容であった。KISS の中でのポールの役割を考えれば、それも当然である。ビジュアル面から KISS を最も象徴しているのはジーンかもしれない。だが、音楽的に「ポールこそが KISS である」ということを存分に表現したアルバムといえる。

ソロアルバム制作にあたり、まず最初にポールが選出したメンバーが、(最も KISS に近いと言える)Bob Kulick だった。Bob とポールは1972年のオーディションで出会って以来、デモ録音を手伝って貰うなど緊密な関係を築いていた。Bob 参加については、ポールとジーンでの取り合いが発生した。しかし、これまでの付き合いの深さなどから、ポールと組むことが決まったため、Bob はジーンのソロアルバムには参加していない。(メンバー間では、「同じミュージシャンを起用しない」というルールがあったようである。例外として、Steve Lacey というギタリストがポールとジーンのソロアルバムに参加しているが、無名なスタジオ・ミュージシャンはルール外であったのかもしれない。)

Bob の参加が決まったことで、他のミュージシャンも自然と決まっていった。参加メンバーは、Bob が以前仕事をしたことがあるメンバーであったり、その時に共に仕事をしているメンバーであり、Bobが連れて来たのだ。おかげで、ポールは純粋に自分自身の役割に没頭することができた。

ベーシストとして選ばれたのは、Steve Buslow である。Steve は、当時、Bob と共に Meat Loaf の仕事をしていた人物で、1980年にリリースされた Bruce Kulick が在籍していたバンド Blackjack でもベースを弾いている。また、80年代を通して Meat Loaf のアルバムや Michael Bolton のアルバムにも Bob と共に参加している。

ドラマーとして選ばれたのは、Richie Fontana と Craig Kampf である。Richie は、KISS のオープニング・アクトを務めたことがある Piper や Billy Squire などで演奏をしていたドラマーで、ポールのソロアルバム以降、Sean Delaney のプロジェクトなどでもドラマーとして採用されるようになった。Craig は、Hudson Brothers や Nick Gilder などに参加をしていた。

そして、もちろん、このアルバムに参加したことを忘れることができないのは、伝説的なドラマー Carmine Appice である。Carmine は当時、Vanilla Fudge、Cactus、Rod Stewartなどと仕事をしており、KISS と同じ Aucoin Management 所属だったのだ。Carmineはインタビューでこう話している「あの頃、ポールとはよく一緒に飲んだりしてたんだ。彼らがソロアルバムを作るって話になった時にポールが、自分のアルバムで叩いてくれないかって聞いてきたから参加したんだよ。」
このアルバムでは、”TAKE ME AWAY (TOGETHER AS ONE)” のみの参加であるが、曲の後半の盛り上げに大いに貢献している。

もう1人のベーシストとして Eric Nelson が参加している。Eric も Nick Gilder のバンドに在籍していた。

バックボーカルとしては Diana Graseli、Miriam Naomi Valle、 Maria Vidal が参加している。彼女たちは学生の頃に Rouge というバンドで活動をしていた時からポールと面識があったらしい。また、ソロアルバムへの参加当時は、”Desmond Child & Rouge” として活動していた。彼女たちのコネクションでポールは Desmond Child と出会い、 “THE FIGHT” という曲を共作しているが、ポールと Desmond Child の仲がより強いものとなるのはもう少し先のこととなる。


ポールが当初プロデューサーとして起用したのは、Kansas の仕事で有名だった Jeff Glixman である。Jeff との仕事の中でいくつかの提案が Jeff からなされたが、ポールはそれが気に入らず、最終的には自分自身でのプロデュースを決め、Jeff は co-producer としてクレジットされている。(co-producer のクレジットがあるのは、ポールのみ)

レコーディングはニューヨークの Electric Lady Studios でスタートし、10日間で半分の録音を終えている。その後、Bob と Steve が Meat Loaf のツアーに参加するための期間を挟んだ後にロサンゼルスへと場所を移し、The Record Plant と Village Recorder studios で残りが録音された。ロスでの録音は3ヶ月以上を要することとなる。なぜなら、そこは全てがゆっくりと進むカリフォルニア・タイムだったからだと Bob は振り返っている。

共同作曲者として Mikel Japp がクレジットされている。”MOVE ON”, “AIN’T QUITE RIGHT”, “TAKE ME AWAY” の3曲だ。Mikel は写真家の Barry Levine によりポールに紹介されている。

“TONIGHT YOU BELONG TO ME” のヘヴィーセクションでキーボードの音のように聴こえるのはギターと E Bow を組み合わせたものだとポールは言っている。ソロアルバムの録音に際し使用した E Bow を随分と気に入ったことを当時のインタビューで答えている。その他の曲でもE Bow が多用されている。(E Bowとは、片手に収まるくらいの大きさの道具で、エレキギターの弦に近づけることで振動電流の作用により弦振動を起こし、ロングサスティーンを生み出すアタッチメントのこと)

“TONIGHT YOU BELONG TO ME”、”WOULDN’T YOU LIKE TO KNOW ME”、”TAKE ME AWAY (TOGETHER AS ONE)” の3曲については、デモ音源が “alternative mixes” として流出している。


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